Playing with a POWER METER.

Riz(雌猫。2歳児)との日々を綴ります。ときどき自転車もね。

2017-05

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1011軽さは正義か?(八方ヶ原HCTTで検証)

・八方ヶ原HC・TT(13.5km/900mUP)、UP他計36km

八方ヶ原TT:
Duration: 49:06
Work: 769 kJ
TSS: 95.2 (intensity factor 1.078)
Norm Power: 264
VI: 1.01
Pw:HR: 7.66%
Distance: 13.477 km
Min Max Avg
Power: 0 419 261 watts
Heart Rate: 87 169 159 bpm
Cadence: 13 103 76 rpm
Speed: 10.5 41.6 16.4 kph


Entire workout (184 watts):
Duration: 1:25:38 (2:17:29)
Work: 945 kJ
TSS: 130.4 (intensity factor 0.956)
Norm Power: 234
VI: 1.27
Pw:HR: 25.19%
Distance: 35.572 km
Min Max Avg
Power: 0 530 184 watts
Heart Rate: 79 169 142 bpm
Cadence: 1 180 74 rpm
Speed: 3.6 90 25.1 kph

******************************
体重:57.5kg(TT後、入浴後)
安静心拍 : NA
ATL94.2/CTL105.5/TSB+16.7
******************************

「今日のヒルクライムTT」
・八方ヶ原ヒルクライムTTに参加。今年二回目。通算で5回目くらい。
・リザルトは49:06(手元の時計)でした。タイムはさておき261Wは大幅PB更新です。やった!でもちょっと計算が合わない?PTの表示に一抹の疑惑が?(後述します)
・機材はクロモリ車の輪行スタイルで参戦。本当は帰路もみじラインや霧降高原など二山三山越えて日光まで自走、日光から輪行で帰ろう、と思っていたのですが八方ヶ原山頂でのあまりの寒さにビビッて断念しました。半そでレーパンにウインドブレーカー一枚ではもう無理。山をなめちゃいけない。要反省。
・結局、往路帰路ともに潮こんぶさんのスーパーカーに同乗させていただきました。潮さん有難うございました。助かりました。


***********************************************


「今日のお題(脳内遊び)」

1)実績値の比較

・まずは前回6月に参戦したときのデータから。機材はカーボンモノコックの08IDOL/wZIPP303で実測重量が6.5kg
SH3C0020.jpg

・実走データ(byPC-VI)
八方TT090607

48:22@248W
体重56.3kg、自転車6.5kg、装備一式約1kg。

・これはPC-VIのデータで、PC-VIとPTでは実走データで比較するとおよそ4~6%ほどPC-VIのほうが高く表示されることが分かっています。なので今回はPTに併せて4%ほど補正し「48:22@238W」と仮定。

・これをいつものヒルクライム計算のサイトで計算させると、

八方TT090607計算

・検証のため「自転車探検!」で動力計算。

八方TT090607計算2

・CdAは一般的な数値の0.45、向い風だけに限定すれば「1m/s」程度で計算が合いました。


***

・さて、問題は今回のデータ。
・先述したとおり、今回は「自走したい」が故にクロモリ車NeoPRIMATOに手組みチューブラー/wPT(Pro+)の組合せで実測重量は9.5kg。
NeoPRI.jpg


実走データ(byPT)
八方TT091011

49:06@261W
体重58kg、自転車9.5kg、シューズやウェア、ボトル等一切を含む装備一式が約1.5kg


八方TT091011計算

・あれれ?通常のCdA0.45だと計算が合いません。0.66にしてようやく辻褄があう。
(でもそんなに風強かったか?)

八方TT091011計算2

・やっぱり向い風を「2.5m/s」にしないと辻褄があいません。ここでふとPTのパワー表示に疑惑が・・?

***

2)実績値からの仮定と予想

・では次に、6月のデータから「仮に同じ条件でBikeが3kg重かったら?」という仮定で計算してみる。

八方TT090607計算仮定
八方TT090607計算仮定2

結果は49:50くらい。その差は約1分半。「1kgあたり30秒遅くなる」ことに。

・次に、今回10月のデータから「Bikeが3kg軽かったら?」という仮定の計算。
八方TT091011計算仮定
八方TT091011計算仮定2

結果は47:36でその差は1分半。こちらでも「1kgあたり30秒速くなる」という計算になりました。6月のデータとピタリと一致しますね。


***

3)考察

「タイムを構成する三つの要素」
・一つ目はフィットネスレベルに起因するパフォーマンス。自分の出力。体調やペーシング、ペダリングスキルも含めて自分自身の力。二つ目は機材。バイクの重量、ホイール等のエアロ効果やタイヤの転がり抵抗等。三つ目が環境。路面や風、気温など。
・今回のようにデータを比較する場合、上記三つの要素を明確に区別する必要があります。三つ目の「環境」は特定しずらい。ので最後に残った差分から想定するしかありません。

1.パフォーマンスの変化
・各種計算からも6月のデータがPC-VIでのリアル測定値248W@48:22ではないことはほぼ間違いがなく、おそらく238W前後であったろうと推測されます。
・ところが10月の261W@49:06、これもちょっと怪しい。そんなに風が強かったかしら?248W@49:06くらいが無難な数値ですが?
・いずれにせよ、6月比10月現在で最低4%以上の出力向上は確認できます。間近のデータを見ると272W@20MMP, 250W@60MMP。6月が248W@20MMP,221W@60MMP(いずれもPT値換算)。
・しかし体重も向上。6月の平均体重が56.5kg。10月は同57.5kg。およそ1kg増強。

2.機材の変化
・6月(IDOL/wZIPP303)6.5kgに対して10月(NeoPRI/w手組みPT)9.5kg、その差は3kg。
・タイヤはヴェロフレックスRecrod20C(10BAR)に対して同クリテリウム22C(8BAR)
・ギア比は50-34T×12-25T(最小ギア比1.36倍)に対して52-39T×13-26T(同1.5倍)
・重量にばかり目がいってしまいますが、ジオメトリーの違いも無視できない。
スローピングでISPサイズ54(トップ長525mm、フロントセンター574mm)のIDOLに対してホリゾンタルのサイズ52(トップ535mm、フロントセンター585mm)のNeoPRIMATOは直進安定性抜群。その重量からか重心も低くクロモリ独特のウイップが大きいフレーム特性もあってダンシングがたいへん気持ちよい。加速しないダンシングならずっとやっていられます。今回のTTも勾配のきついセクションは全てダンシングでした。

3.環境の変化
・当然ながら路面は同じ。気温は10月の方がやや低い程度だが補正が必要なほどの差はないと思われます。
・一般に「八方は秋の方がタイムがでる」といわれています。風向きがいい日が多いらしい。ところが今回は自分のデータを正とするならかなり向い風が強かったことになる。ゴール地点では「風が強くタイムが出なかった」という人の意見もあったし、仲間ウチでは総じてタイム向上していて「風が良かったのでは」という意見もありますが、、果たして?


***

4)雑感等

「パワーベースドトレーニングの落とし穴」
・本件はそもそも、「誤差の生じない同じ測定機器」を使っていればこれほど悩ましものにはならなかったはず。「たったの4%」といっても248Wで4%も誤差があれば238W、10Wもの差になります。まして年間通じてパフォーマンスアップできるのが数%であることは実体験から分かっている以上、4%もの差は無視できる数値ではない。
・そんな風に数パーセントも変化する数値を基準にしてトレーニングorレースをしていたら?今回のように成長の確認も失敗の検証も、まったく意味のないものになってしまいます。
・測定機器はやはり恒常性が命。絶対値はこの際だから目をつぶります。人と比べなければ実害がないしその差分を校正すればよい。しかし同じものを使っている以上、変化はあってはならない。ずれているならずれているなりに、常に同じように表示してくれること。これこそがパワーメーターの命ではないでしょうか。


***

「パワーは搾り出すもの?引き出されるもの?」
・例えばローラー台の機種によって、LT強度のワークが楽に感じたり苦しく感じたりしますね?それはBikeやポジションにも言えるのではいか。
・パワーは「絞り出した力が全て」と定義するなら常に測定値が正しい。ところが「引き出されるもの」ならば、その要素があるなら、Bikeや環境によって大きく差がでることになります。
・仮に今回とまったく同じ条件で6kg台のBikeに乗ったなら同じように261W出力できたか?それはちょっと疑問(実際、先週の塩原HCではIDOLを使って見事に失敗している)。カーボンモノコックのIDOLに力を出し切れない要素はないか。はたまたクロモリNeoPRIに力が引き出されるような要素があるのか?重心?ジオメトリ?フレーム(ウイップ)の特性?
・一番いいのはNeoPRIMATOと全く同じジオメトリで軽量なカーボンorTiバイクを作って検証すること、なんですがさすがにそんな御大尽なテストはねえ(^^;)


***

「軽さは正義か?」
・結論からいってヒルクライムでは正義だと思います。重くなって速くなる理屈はどこにもない。今回のデータ検証でも明らかなように八方ヶ原50分前後の方なら1kgの軽量化で30秒以上はタイムを短縮できることが想定できます。タイムは“買える”わけです。1時間程度掛かる方ならもっと対重量効果が大きい可能性があります。分子となるパワーが小さく、かつ時間軸に対するパワーの減衰が小さいからです。逆に速い人であればあるほどタイムの向上率は下がっていく。空気の壁によって、パワー比速度の乖離率が大きくなっていくからです。
・しかし、数百グラムの軽量化がタイムに対してどれほど効果があるかのかは疑問です。一つのパーツを数十g軽量化できても数秒も得られない。小さな軽量化を多岐にわたって行わないと数㎏の軽量化なんて不可能です。快適性や剛性感などそれほどまでに犠牲を払ってでも軽量化したことにより、ホントに狙った効果が得られるのか?登坂でのアドバンテージが得られるのか?そのパーツのリスクはないか?得たものと失ったもの(投資は別としてw)のバランスは?
それは一つずづちゃんと吟味する必要があると思います。



コメント

こんばんは。最後の「パワーは~」の話ですが、自分の場合は
・応援の有無
・女の子の有無
・緩斜面
・前走者の有無
等が「引き出されるパワー」たる条件です。自分の場合なぜか緩斜面は異常にテンションが上がり、踏めるんです。今回は最後の緩斜面のところで向かい風の影響を非常に感じました。トータルでの風の影響はよくわかりませんが、自分にとってはこの部分のマイナスは大きいです。
ヒルクライムおもしろくなってきたので、しっかり儲けて軽いチャリを買おうと思います(笑)

先日はお疲れ様&アドバイスありがとうございました。
初めてのヒルクライムレースを楽しむことが出来ました。

***
先日、R工房の店長とクロモリフレームの話をしたのですが...
(いったい何台の(自分の?)クロモリフレームを作ったのでしょうね??)
①ウイップが大きめ。
②変形してからの戻りの速さがゆったり(遅い)としている。
よって高回転でパワーを稼ぐには、ペダリングのスキル(ウイップさせない)が必要とのことでした。
(速さ、逃げ、スプリントのあるレースにはカーボンのほうがよいかな??と...)
しかし、
(私が言うのも何なのですが...)
②の変形からのゆったりとした戻りこそが、ヒルクライムの走り方(ケイデンス)にハマるのではと...

ということは、
・クロモリのようなウイップ特性(ウイップの大きさ&速さ)
・比較的長めなトップチューブ
・・・
等々を軽量なカーボンで作ることができれば最強でしょうか...

ちなみに、
アンカー(好き嫌いは別として)からスケルトン&フレームの剛性までオーダーできるカーボンフレーム2010年から受付開始ですね...

機材じゃなくて

体重は軽い方が絶対速いと思った次第であります。
体重1kg、タイム1分は、八方ヶ原の定理だと思います。
なお、60kg以下の方には適用されないので、そこは機材でしょう。

難しいですね。

はじめまして。八方でお会いしたIDOL(Nero/Rosso)に乗っていたものです。某ズックのチャンプのお話をさせていただいたといえば思い出していただけるでしょうか。
実はわたしは今回ヒルクライムやるには悲しくらい調整不足で、69kgもありました。
同じレースに出ていたようで、春先の草津では体重が64kg台でしたが、タイムは40:30だったと記憶しています。ちなみに機材は今回と全く同じです。
わたしのようなものの意見で恐縮ですが、得意な勾配ってのが大きく関わっている気がします。八方がわたしに合っているか?といえば「?」なんですけどね(^^

まえださん>

>・女の子の有無
あはは(笑)やっぱりパワーは引き出される要素がありますね!
まえださんが軽量バイクを手にしてヒルクラに特化したトレーニングをしたら、と想像するとぞっとしますが、現状の激重バイク+DHバー+激重ホイールで10%以上の差を付けられるのも精神的ダメージは大です(笑)

歴代ベストテン入りをリベンジしに、来年も八方ヶ原まで出張しにきてください。そして山頂ゴールで出店を!ぜひ!

カエルさん>

そう!そこです!
だめですよー次回のblogネタを先行公開しちゃ(笑)
剛性剛性というけれど僕が注目したいのは変形量ではなくリズムなんです。今後掘り下げたいテーマなのでまた何かネタを掴んだら公開しますね!

アンカーRMZにもGRDにも興味深々です。惜しむらくはカラー(←ソコかよ)白一色とかあれば即買いなのにw



ふつうのパパさん>

PB更新&ライバル打倒おめでとうございます!
それにしても前日の雲仙登って八方とは呆れました。もとい(笑)御見それいたしました。

>体重1kg、タイム1分
これは60分前後のタイムの方みなさん経験済みのようで、ほぼ間違いがないですね。

ただ、一重に体重といっても日常的に運動しているパパさんや僕らが一週間やそこらで1kgもの脂肪をつけたり消したりなんて出来ないと思うのです。
なので、短期的な体重変動は「リンパ液等の老廃物」と「電解質バランス保持のための水分」と思うのですがどうでしょう?
前者は内臓疲労の要素が大きく有酸素運動の処理能力をオーバーした場合に老廃物除去できないといわれてますね。後者はいってみれば塩分過多。酒の肴が主犯なことが多いようです。

次のHC戦は特に塩分に的を絞って管理してみようかなーと企んでおります。



ひさ2さん>

ひさ2さんこんばんは。もちろん覚えていますとも!
今後ともよろしくお願いいたします。
(なんとお読みすればいいのでしょう?ひさじさん?ひさつーさん?)

それにしても69キロで49分とは恐れ入りました。本気だせば46分くらいは余裕でいけそうですね?
お見受けしたところまだお若いようですし、これかのノビシロが大きくて羨ましい!

またどこぞのレース会場で見かけたらどうぞ気軽に声を掛けてくださいね。IDOL(手放しちゃうかもしれないけどw)ユーザーとして情報交換していきましょう。


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プロフィール

安価白

Author:安価白
安価白(アンカホワイト)

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Squadra Crsa Aprico
坂とれ会所属。


坂が好きです。
(速くはないけど)


@CaffeBarApricoのなかのひとです。

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